森は海の恋人、というフレーズ。どこかで聞いたことあるな~、という人はなかなかの物知りですね。
このフレーズは気仙沼でカキ養殖業を営んでおられる、畠山重篤さんが提唱された言葉です。
簡単にまとめれば、豊かな漁場が広がる海域には、必ず大きな川が流入している。
その川の上流には、必ず豊かな森が広がっている、ということです。
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豊かな森の土壌である、腐葉土が形成される段階でフルボ酸なるモノが生まれ、それが土中で鉄分と一緒になってフルボ酸鉄となり、川を下り海まで届き植物に吸収される。植物性プランクトンや動物性プランクトンが豊富な素晴らしい海が出来上がる訳です。
このメカニズムを発見した、北海道大学、松永勝彦教授。大変なご苦労があったと思います。本当に頭が下がります。
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カキは1日に200リットルの水を必要としているらしく、気仙沼のカキ養殖が成功している裏には、漁師が山に木を植え、川の水質を保全する活動に懸命に取り組んでいる成果ですね。
余談になりますが、世界有数の漁場と言われるオホーツク海や根室沖、北方四島付近は、流氷によって運ばれた、アムール川の鉄分がかなり影響しているとのこと。他にも理由はありますが、やはり鉄分は大切です。NHKためしてガッテンからの引用ですが、人の体のためにも、鉄鍋で調理することが良いみたいですし、鉄は本当に重要な成分ですね。