少し前の現場。神社の御旅所周辺の伐採を依頼されたときの出来事です。
伐採終了後、散乱している枝葉を片付け、草刈機にて周辺の裾刈りをしているとき、半分藪から出ている舟形の手水鉢を偶然に発見。
よく見ると鉢の底に亀が彫り込んである。ついでだから綺麗にしようと、強力ブロアーで中の水を吹き飛ばしてみました。
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するとすると、なにやら彫り物が出てきました。鉢の中の前面には富士山、後面には松が彫り込んであります。これは、たいへんな縁起物でしょう。
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このような手水鉢が置いてあるという事は、重要な意味を持つ御旅所なんだろうと思い、80歳を超える地元の長老とお話をしました。
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長老曰く、「わしらも若い頃はここまで神輿をあげたもんじゃ、」とおっしゃるので、その手水鉢の事を話し、素晴らしいモノですね~、と話すと、「えー、そんなもんが彫ってあったんか、」ですって。
イヤ、知らんのか~い。
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一体いつから使われてないのやら。
ちょっと綺麗にしておいたので、大切にされたらどうですか、と申し出て、とても喜んでいただきました。
何でもそうですが、やはり喜んでいただける仕事をする事は、嬉しいものですね。
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地域の宝として、これからも大切にしていただきたいです。
久々に、もう一度拝見しに行きたいと思っています。