お知らせ

投稿日:2022年8月17日

キジとヤマドリ

キジという鳥は皆さんよくご存知の鳥ですよね。なのであえて画像は載せていません。

現場に通う道中でも、春先の季節には特に田んぼの畦道や畑などで見かけることが多くあります。

日本の国鳥であり、昔話の桃太郎にも出てくる美しい鳥。その姿からも勇猛な鳥として描かれています。

春から夏にかけて、縄張りの主張やメスへのアピールなど、朝早くからケーケケと鳴き、その後両方の翼を体に打ちつけ、ドロドロッと音を出すホロウチを行う。

明るい場所を好むため、森林地帯や山中で見かけることはありません。

前述したとおり、その美しい容姿から勇猛なイメージがあると思いますが、私の個人的見解ですが、全然そんなことはありません。車が近づいたり、人間の姿を見つけると頭を低くしてサッと草むらに隠れます。その姿からは、勇猛などとはほど遠いと感じています。

しかし、卵を抱いたメス、そしてヒナを連れたメスはとても強い。卵を抱いたメスは、すぐそばを人が歩いても逃げることはありません。そしてヒナを連れたメスは人間に対してでも羽を広げ強烈に威嚇してきます。母は強しです。

さて、ヤマドリのお話をしましょう。見た感じ、とても地味なイメージの鳥ですし、一般の皆さんが、ヤマドリを目にする機会はあまりないので、知らない方も多いかと思います。林道などを車で走ったときなどに、運が良ければ、見ることができるかもしれません。図鑑などで見た場合、あんな長い尾羽根で山の中を歩けるものだろうか、と不思議に思われる方もいますかね。でも、出来るのです。そして長い尾羽根も美しいのですが、体全体の羽もとても美しい。また、雪山などで、突然3メートルほど、垂直に飛び上がるのですが、長い尾羽根をなびかせて滑空して行く姿は不死鳥を連想させ、ため息が出るほど美しくあります。

またこのヤマドリ、キジと同じで、ホロウチはしますが鳴き声はしません、というかダイナミックには鳴かないが正解ですかね。

ある時、弊社のフォワーダ(イワフジUー5)にて搬出作業中、それを侵入者とみなしたヤマドリが、アフリカゾウ並みの鋭いモックチャージを見せ、その後威嚇のドラミング(ホロウチ)を行い、ゆうゆうと引き上げて行く姿には感動しましたね。彼にとって、総重量12トンを超える巨大なフォワーダでも、まったく恐れることはなく、向かってくる。まさに王者の風格。男だね〜と惚れ惚れします。

その時の画像です
見にくいですが、右上にゆうゆうと引きあげていくヤマドリ
これに向かってきますからね。信じられん。

山の中を歩くと、突然彼らのホロウチが聞こえます。縄張りに入って来た我々への威嚇です。そんなときはナタを抜き、そばの立木を軽くコーンコーンと叩くと、ドロドロッ、ドロドロッとだんだん近づいてきます。しかし、どんなに近づいて来ても、森の中の彼を見つけるのは難しいですね。ちょっとした、木こりの暇つぶしです。

この森の隣人たちが豊かに暮らせる森林を作ることが、木こりの使命でもありますね。

株式会社森林環境企画
〒709-3612 岡山県久米郡久米南町上弓削960番地
TEL:090-4802-3647 FAX:086-728-2436

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