近所に住む友人がマムシに咬まれました。
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お盆のお墓掃除の最中の出来事で、一匹は駆除したらしいのですが、二匹目にやられてしまったらしい。マムシはツガイでいるのは、昔から言われてます。
田舎の昔ながらの墓地は、お寺などで管理されている霊園とは違い、少し管理を怠ると、かなり草ぼうぼうになり、草刈り機や鎌の出番になり、そして最後は手で草を抜くことになります。また窪んだ墓地などは降雨により水分が溜まりやすく、マムシのすみかになることは、よくあること。
田舎の人間は、そんなことは百も承知なのだけど、運悪くやられてしまったらしい。
救急車に乗る直前、偶然彼と話しましたが、かなりの激痛みたいで、本当に心配しました。
3日間のICUを経て、1週間で退院はできたものの、腕は2倍に腫れ上がり、腫れは心臓付近まで到達したらしく、ヘタをすると死にいたるらしい。腕もあまり腫れすぎるとメスを入れて圧を抜く場合もあるらしく、目もやられていて、飛んでる鳥1羽が2羽に見えるとのこと。なんにしても、恐ろしいですよね。
昔の話。野原で小用をたしていた少女が陰部をマムシに咬まれ、恥ずかしくて言い出せず、苦しみながら息絶えた話を思い出しました。我々木こりも、いわゆるキジ撃ちをする場合は、周辺のマムシとツタウルシには十分に注意します。余談ですが、ツタウルシなるものは、ツタ系のウルシで最強の毒素をもちます。巨木に寄生しているものは、大きな葉を付けていますが、奥地の国有林などに行くと、地面をビッシリ埋めている可愛らしい草が、すべてツタウルシであることも多々あります。皆さんもご注意あれ。
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田んぼは皆んなの宝物、なんていうフレーズで、子供たちが田んぼのあぜで、楽しんで遊んでる様子をテレビ映像などで見ることもありますが、周りの大人はそのような危険が潜んでいることを認識して、長靴を履かせるなど、万全の予防対策を講じることが大切です。
農家の人間は年間、かなりのマムシを草刈機の餌食にしています。1日に3匹も駆除すると、葉っぱが風にそよいでも、マムシに見えてきます。マムシは大量にいるのです。
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子供たちがマムシに咬まれた、なんて想像しても恐ろしい。
小さな子供たちに、危険を認識してもらうことはまず不可能であり、年代に応じての自然学習、自然教育はとても大切なことだと感じています。
前のブログでも書きましたが、知床にて先日親離れしたばかりの若いヒグマが乗用車のドアミラーを揺すっている映像が流れていました。親と一緒に観光客からエサを与えられた個体であることは明らか。末路はもう決まっています。知床財団も苦渋の決断でしょう。
なぜ、自然学習が必要であるか。自然教育が必要であるか。
子供たちの目の前で、堂々と野生動物にエサを与える大人たちにこそ、学習や教育が必要だと思えてきます。
そのような教育機会に出会うことなく、大人になってしまった人々。
子供たちと山野に分け入ることに恵まれたなら、絶好の機会です。
是非、子供たちと一緒に、知識を増やしてみませんか。
自然界を学ぶ事は、人生を学ぶが如くかなり心が豊かになることは間違いありません。
何事も楽しいが1番です。どうぞ皆んなで楽しみながら学習してください。