岡山県では、平成元年度(1989)より晴れの国おかやま、というキャッチコピーを使っています。
その理由として、晴れの日が多いとか温暖で災害が少ないとかいろいろとあるみたいですが、晴れの日が1番多いとかではないみたいですね。なんでも降水量が1ミリ未満の日が多いことが理由とか。
私はその昔、広島県の森林関係の友人から笑われるとともに、バカにされた記憶が鮮明に残っています。それはこの晴れの国おかやまのキャッチコピーについてです。
その友人いわく、晴れの国なのになぜ三大河川があるのか。中国山地は秋になって寒気が入れば、常にしぐれて雨がふる。ましてや、冬になれば毎日毎日雪が降り、山間部の人々はたいへんな苦労がある。そんなことは何も考えず、南部の天候によってこんなキャッチコピーを使う。豪雪に埋まる豊かな中国山地があってこその三大河川であり、豊かな瀬戸内なのにね、変な県だね、と。
その友人も、広島県の北部と南部の勤務があり、特に北部の人々の苦労が身に沁みているのです。
互いに森林関係の技術者だから、そのキャッチコピーが恥ずかしいことは分かっているので、笑い合うしかないのですが。
弊社も業務を県北部で行うことが多く、晩秋ともなると、日本海からの寒気が中国山地を越えて流入し、かなりの確率で雨が降り、冬になると毎日が雪、業務に支障が出ることが非常に多くなります。
そんなとき、この晴れの国おかやま、というキャッチコピーが非常に恥ずかしく、山間部に生活する方々のご苦労を目の当たりにしたとき、改めて南厚北薄という言葉も思い浮かびます。
今日は少しこうひがみっぽい文章になってしまいました。
関係者の方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい。
しかしながら、今年は3月になってから暖かい日が続き、雪解けがとても早くなって本当に良かったと思いました。
山間部はそろそろ田植えの準備ですかね。豊作をお祈りします。