先日、山陽新聞の吉備を環(めぐ)る、のコーナーの中で、美作ヒノキの特集がありました。
信頼の良木育む大国と銘打ってあり、興味深く読ませていただきました。
岡山県は屈指のヒノキ大国で、過去20年間の国の木材統計によると、都道府県別の出荷量、8度の日本一に輝き、それ以外の年もトップ3から一度も外れたことがない、とのこと。
古くから自生しており、さかのぼること1300年前の奈良時代、美作産ヒノキの「すのこ」が、平城京に収められている記録もあるらしいです。
日本神話で有名なスサノオノミコトは、顎髭をスギ、胸毛をヒノキ、尻毛をマキ、眉毛をクスにしました。そして、スギとクスはふねを、マキは棺を、そしてヒノキは宮殿を作るようにされた。
奈良時代の日本書紀による記述ですが、この時代にはもう木材の使用方法が確率されていた、ということになりますね。改めて先人の知恵には、ただただ感心いたします。
毎日毎日、美作ヒノキにまみれている身からすれば、改めて素晴らしい林産物であると、誇らしくあります。