お知らせ

投稿日:2022年8月2日

はんざき

先日、山陽新聞の岡山ミステリー図鑑、見えざるモノ、の記事で、大はんざきの伝承が取り上げてありました。

岡山県北では、オオサンショウウオのことをはんざきと呼びます。半分に裂いても生きている、と言われるほど生命力が強いことが語源。

美作地誌「作用誌」によると、16世紀末、通りかかった馬や人を飲み込み、暴れまわっていた大はんざき。若者が川に飛び込み短刀で腹を切り裂き退治した。その後、何者かが毎夜、若者の家の戸を叩き叫ぶように。外には誰もいない。間もなく若者の一家は病で死に絶えた。村人はたたりと恐れ、大明神として祭るほこらを設けた。真庭市湯原温泉付近に伝わる伝承。

このオオサンショウウオは明治期以降、滋養強壮に効果があり、美味とされたことから乱獲され、個体数が激減。国は1952年、特別天然記念物に指定しました。余談ですが、普通の天然記念物と特別天然記念物はどんなレベルで違うのか、と思いますが、ある人によると国宝と県の重要文化財くらい違うということでした。

2年前、黒木キャンプ場付近の間伐を行ったとき、前日から降り続く雨の中、体長60センチ、まだまだ若々しい個体が場内の舗装路を歩いてました。

何しろ特別天然記念物ですから、ゆっくりと河川に誘導して戻しておきましたが、いつもは賑わうキャンプ場、雨のためキャンパーが一人もいなかったのは幸いで、車に引かれる事なく川に戻せて本当に良かったですね。

中学生のとき、夜中に潜った川の中で水中ライトに反応し、目の前で大きな口を開けられたのが昨日のことのように思い出されます。頭の髪の毛が真っ白になったかくらいビビりました。このことは、またいずれ面白く回想することもありますか。

いずれにしろ、個体数が回復していることは、生物多様性にとっても素晴らしいことであり、川の環境が良くなることを期待して、今後も山の管理を頑張りましょう。

株式会社森林環境企画
〒709-3612 岡山県久米郡久米南町上弓削960番地
TEL:090-4802-3647 FAX:086-728-2436

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